長野電鉄の市役所前駅の南口改札が休止されるというので行ってきました。
今週金曜日午前10時で南口改札が休止されます。
休止とリリースしていますが、おそらく廃止なんでしょうね。こちらは北口。
市役所前駅は、改札が長野電鉄の駅の中で唯一ふたつあるんですよね。
ホームを降りると、南口と北口、どちらかに行くのか選べました。
市役所前駅に改札がふたつあるのは、色々理由はあるとは思いますが
一説には長野電鉄が一部区間地下化した時に元々ここにあった錦町駅の
代わりに市役所前駅の南口を造った、という話があります。
錦町駅は、三角屋根のかわいい駅舎だったそうです。
では、北口が出来た理由は?まあ北口が実際には長野市役所に近い場所
ではあるので市役所への最寄り駅として改札を造ったということはある
でしょう。それ以外にもうひとつ考えられる理由があって、
今の市役所前駅北口付近に、戦時中に休止・のちに廃止になった緑町駅が
存在していたからです。緑町駅が休止になったのは1945年8月10日。
長野電鉄の地下化によって長野大通りが開通したわけですが、その時に
それまで残されていた緑町駅のホームなども姿を消しました。
緑町駅があった場所は、ファミマの長野大通り店の南側の駐車場辺り。
市役所前駅が出来る時、駅名の候補として「緑町錦町駅」というものが
あったそうです。今の長野市役所の住所も「長野市鶴賀緑町」なのです。
南口改札は、夜は早く閉鎖するとかは知っていたんですけど、現在はここまで
短縮営業となっていたんですね。平日朝7時から10時までの営業。
私は、平成元年の時にここの市役所前駅南口改札を利用していました。
10ヶ月間くらいだったかな、利用していたのは。
中央通り方面に行くには、長野電鉄長野駅や権堂駅より便利な場合もあるん
ですよ。錦町駅時代は、乗車する人より降車する人が多い駅としても知られて
いたそうです。旧長野電鉄長野駅は、旧錦町駅から歩けば5分くらいで
着きます。錦町駅で降りると少し運賃が安くなる場合などもあります。
それは現在の市役所前駅でも有効な技?でした。
時が止まったままの広告が多く、それは善光寺下駅なんかもそうですね。
ショップコアという建物は現存していますけど。
地下部分を歩くのも面白いですよ。
長野電鉄自体は、通学需要や木島線や屋代線の廃止もあって黒字ではある
そうです。そうは言っても去年今年はコロナ禍で赤字は逃れられないですが。
市役所前駅北口改札に残る伝言板。チョークは置いてありません。
そもそも若い人はこれを利用することもないし、利用していいのか知らないし
見たこともない人が多いでしょう。昭和時代は利用されていたものです。
1981年3月1日。長野電鉄が立体交差事業で地下化されて開通しました。
「地下鉄のはしるまち長野」のプラカードと共にパレードが行われました。
まあ地下鉄じゃないんだけどね!!
いいじゃん、地下鉄っぽさはあるんだから(開き直り)