SPRING DREAM

水曜日に有明コロシアムに行きます

ネタがないので昔話

ネタがないなら、記事更新しなければいいじゃない。

 

助けてアルクマちゃん。

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昔話でもしますか。

 

私が大学4年生の時(一応、大学には行った)、アルバイト先に出勤したら

お店が開いていない。私はお昼12時から午後7時までのバイトでした。

お店は午前中には通常は開店しているはず。なのに開いていない。

 

困った。当時はケータイはまだ普及前で大学生でケータイを持っている人は

ほぼいませんでした。バイト先の方の電話番号は知らないし。

しばし考えた。そういえば、同じ系列のお店が市内にもう1店あったはず。

 

番号案内でそのお店の電話番号を教えてもらって、電話してみる。

「もしもし、私、ハイテクセガ○○店のアルバイトをしているたてばやしと

いうものです。現在お店に出勤したのですが、お店が開いていないのです。

連絡先がわからないので、そちらのセガワールドのお店にお電話させて

いただきました。そちらのお店の方と連絡をとっていただけませんか?」

 

平成のはじめの頃で、時給は700円でしたね。

ほどなくして店長が頭をかきながら登場。

「いやぁ たてばやしさんごめんね」

「連絡の行き違いで○○くん(バイトのリーダー)が来なかったみたいで」

「助かったよ、ありがとう」

 

無事お店は開けられました。

ゲームセンターのバイトはかんたんで楽しかった。

なにより、人前に出るのが苦手な私がアルバイトするなんて自分でも

考えてもみなかった。就職するための資金を貯めたかったものでね。

 

大学を卒業、お店のバイトをやめる時に店長が私とバイトリーダーさんを

連れて、ラーメン屋さんで食事をおごってもらいました。

「たてばやしさん、1年間ありがとう。よく働いてくれた。

あなたを選んだオレの目は間違いなかったよ。」

 

大人に正面から褒めてもらうことなどほぼ経験がなかったので、とっても

嬉しかったな。その後も店長からは年賀状が届き、それも嬉しかった。

そして就職してから3年後。店長から年賀状が来た…と思ったら。

店長の奥様からのお葉書で、店長がお亡くなりになったとのご連絡が。

あまりに早すぎる訃報に、私は打ちひしがれました。

 

店長は古いセガの社員の方だったので、ジュークボックスの小銭を回収

していた話とか、色々昔話も聞かせてもらいました。

セガは1970年代は、ジュークボックスの国内2大メーカーだった

そうで。もう一つのメーカーはTAITO(タイトー)。

今の若い人はジュークボックスを見たことがない人も少なくないでしょう。

 

私は私で、フロントの前に置いてあった大きな画面の筐体が、

バーチャレーシング」だったのですが、プレイする人もほとんどいなく

なったので、こっそり「グランプリモード」に設定を変更。

このモード、20分くらいはかかるのでなかなか終わらないのです(笑)

 

当時ゲームセンターで導入された「バーチャファイター」のノボリを

お店の外に立てたりとかそんなこともやってたな。

伝説の「マイケル・ジャクソンズ・ムーンウォーカー」がお店に置いて

あったのでプレイしてみたけど、操作が難しく評価が激しくわかれる

ゲームでしたね。誰もプレイしていなかったけど。

 

当時の私は、まだ20代前半。その後の人生がどうなるかなんてまったく

想像もつかなかった。おバカなりに生きてきましたが、やっぱり

私の世代、団塊ジュニア世代は苦しいことばかりでしたね。

人数が多すぎるんですよ。でももっと苦労したのは、私たちの少しあとの

いわゆる「氷河期世代」でしょうね。

いつ生まれるかなんて運命でしかないしね。

代わりはいくらでもいる、と都合よく派遣社員を使ってきた多くの会社。

濁流に流されながらなんとか正社員の地位を手に入れた私はまだマシ。

安易に優秀な派遣社員が派遣切りされるのをみるのは辛い。

やっぱりお金がないのは生活が苦しいです。

 

なんかしんみりしちゃった雨の夜でした。