長野県立美術館で展示されていた、信毎ペンの庫を見てきました。
無料で見られます。
信毎とは、「しんまい」と読んで長野県のローカル新聞、信濃毎日新聞の
ことを指します。信濃毎日新聞の県内新聞紙シェアは約55%。
地方紙のシェアが高いのは、福井新聞(68%)、日本海新聞(鳥取)(68%)、
徳島新聞(67%)、北國新聞(石川)(63%)、山陰中央新報(島根)(60%)、
山梨日日新聞(57%)、北日本新聞(富山)(56%)、その次が信濃毎日新聞。
これは世帯普及率ですので、最初から100%ではないのであしからず。
先日、信濃毎日新聞は5万号に到達しました。この「信毎ペンの庫」は
昭和26年に、同じく信濃毎日新聞が2万5千号の記念で企画された
いわゆる「タイムカプセル」みたいなものです。「信毎ペンの庫」で
「しんまい ペンの『くら』」と読ますそうです。50年後に5万号。
私が心惹かれたのは、当時のポスター。
当時のポスターって使われている字体が古かったり、年代を感じますね。
高原や山岳、湖などが多いポスターです。
国鉄が信州に来てね、みたいなものが多かったです。
独特の字体。昔は個性的な字体が見受けられますね。
あ、サッカリンだ。一時期は使えなくなりましたが、今は使えるそうです。
ポスター以外には、小学生や中学生の作文なども展示されていました。
係の人に撮影してもいいよ、と言われましたので撮影してきました。
吉田茂首相からのメッセージ。
これが「ペンの庫」。雨水が入って新聞社に保管されていたそうです。
立派な建造物を造りながら防水で失敗に終わったのは残念でしたね。
県立美術館の上の道路の脇にペンの庫がありました。
新聞社は、だんだん時代に合わなくなってきてやがて消えゆく運命で
しょうね。現在、新聞を読む人って圧倒的に高齢者なんですよ。
なにせ若い人はまったくと言っていいほど新聞を読みません。
何故ならスマホがあるから。毎月3500円出して新聞を読んでくれる
若い人は、もうほぼいないのです。ネットで検索で何でも調べられる。
県立美術館での展示は今日で終わり。10月27日から31日まで、
松本市の信毎メディアガーデンで展示があるそうなので興味ある方は
そちらでどうぞ。