ちょこっと野尻湖に行ってきました。のじりこ って読みます。
野尻湖は長野県で2番目に面積の大きい湖です。湖畔にボート乗り場もあります。
実は、とある違和感があるのですがわかりますか?
実は極端に湖の水位が低いのです。貯水率は30%台。
水不足の原因。雨が少ない。それは確かにそうです。でもここまで少ないのは
実は理由があります。放水しているのです。なぜでしょう。
実は江戸時代に、大規模な土木工事で新潟県に水を供給する「中江用水」が
造られて、上越・妙高地方は野尻湖の利水権を少し持っています。
決められた上限はありますが、とにかく水不足に陥った新潟県側は、利水権内で
どんどん野尻湖の水を引きました。その結果野尻湖の水位が大きく低下。
護岸が剥き出しで小さなボートや釣り船が桟橋につけられない状態となり、
8月のお盆前から夏休みシーズンなのにボートも釣り船も出せない状態に。
稲作も、ある時期までは水が必要ですからね。でもその影響をもろに受けたのが
野尻湖。お米が大事か観光が大事か。ただ、新潟側には権利がありましたからね。
野尻湖側は恨み節。利水権って昔からとても大事なことなんですよ。
大雨で田んぼの様子見に行っちゃうおじいさんも、水が大事だから行く。
あまり大量に田んぼに水が入っちゃうのも困るし、用水管理は大事なのです。
湖畔には人気のパン屋さんがありました。ここにあるのか。
お休みでした。いつ営業しているのかな?
水曜・土曜・日曜に営業しているんですね。
タイミングがあえばパンを買いにいってみたい。
なお、野尻湖の水位は年内まで元には戻らない模様です。大雨が降れば復活
するかもだけど。なお、新潟側の利水権は先月いっぱいで決められた水量を
使い切ってしまったため、終了しています。それでも水が必要だった新潟側は
一度田んぼを通った水を再度くみ上げて循環させるという手法までしていました。
お米作るのも大変だ。野尻湖側の観光マイナスの保証は何もなかったらしい。
地球温暖化でこういう事態はまた起こりそうだし話合っておいたほうがいいかも。